サイドポニーテールが、いつのまにかツインテールになる

キャラクターシートには、右側にだけサイドポニーを描いています。

なのに、出てくる絵はこうなります。

理由が分かってきました。AIは左右対称で考えているからです。

先に結論

前の記事で、三面図に名前・身長・カラーパレットを足して、JSONでIDを管理する話を書きました。それでも揺れは残る、とも書きました。その揺れの正体の話です。

サイドポニーは、なぜ保てないのか

もう一度、症状から書きます。

右側にだけサイドポニーテールを作っています。左は下ろしたまま。左右で違う髪型です。

これがこうなります。

襟足の髪が伸びていると、AIはそれをツインテールだと思って描いてきます。 左右に1本ずつある、と解釈するわけです。

あるいは、サイドポニーにしているのに、普通のポニーテールにしてしまいます。 後ろで1本にまとめた形です。

どちらも、左右対称に寄せた結果です。

AIはシンメトリーで考えてきます。 そうなると、しんどいです。

これはキャラ設計の問題でもあります

一貫性の問題として考えると、対処は「もっと細かく指定する」になります。実際そうしています。

ただ、根っこはもう少し手前にあると思っています。

左右非対称のデザインを持たせるということは、そのぶんの揺れを毎カット背負うということです。

そのキャラの魅力がそこにあるなら、背負う価値があります。ただ、なんとなく非対称にしているだけなら、対称に直したほうが仕上がりは安定します。

キャラを作る段階で決める話です。

三面図には、45度が要ります

もうひとつ、作り直したい部分があります。

いま用意している三面図は、正面・斜め・横です。これで足りるつもりでいました。

足りませんでした。

この3枚だけだと、動きの中で一瞬カクンとなります。

原因は、45度が無いからだと思っています。正面から斜めへ、斜めから横へ。その間が飛ぶので、補間が効かない。

そう考えると、三面図というのは3枚では足りないことになります。

全部が必要になるのは、複数人のとき

「どれか1つだけ残すとしたら?」と聞かれたら、三面図と答えます。

ただ、複数人をコントロールしなければいけない場合は、全部が全て必要です。

三面図、名前、身長、カラーパレット、JSONのID。どれかを削ると、そこから崩れます。

JSONは、中身の精度がすべてです

これも書いておきます。

キャラクターIDのJSONファイルがあったとしても、その中身の精度が高くなければ、結局は意味がありません。

「JSONで管理している」という形だけでは効きません。手間が無駄になるとしたら、たいていは作る側の工程に問題があるときです。

表情差分シートは、微妙な位置にあります

正直に書きます。

表情差分シート(エクスプレッションシート)は、動画モデルによって意外と左右されます。 作っておいても、そこまで参照されない部分があります。

ただし、あった方がトーンは整えられます。

「効かないから要らない」ではなく、「期待するほどは効かないが、無いよりは整う」というのが実感です。

いま一番難しいのは、位置関係です

ここ数か月で、環境はだいぶ変わりました。

LLM自体の精度が上がりました。 ライブラリーで把握し始めたのも大きいです。

以前は、名前を言っても、名前とキャラクターをLLMが同期できない感じがありました。そこは随分楽になっています。画像モデルが上がってからは、飛躍的にやりやすくなりました。

それでも、位置関係は今でも難しいです。

5人が、どの席に座っているのか。 この整合性を出すのが、とても難しい。

だから、シートを2種類作ります

やり方としてはこうです。

ロケーションのシートと、立ち位置のシート。 この2つをちゃんと作ったうえで出して、ようやく作れます。

前の記事で書いたシート類は、キャラを区別するための道具でした。

キャラを配置するための道具は、別に要ります。

焼き重ねると、色が濃くなります

最後に、仕上げの話です。

同じ画像を2度くらい焼くと、ガビガビになります。

そして、ちょっと手直ししていくと、色がどんどん濃くなっていきます。

戻し方は、いまのところ後工程です。編集で合わせる。シャドウを変える。彩度を少し落とす。

原因は、たぶんエクステンドです

ここは推測です。確かめていません。

これはエクステンドの問題ではないかと思っています。

動画モデル自体がエクステンドを売りにしています。だとすると、エクステンドされていると、色を濃くしているのではないか。

検証したわけではないので、断定はできません。ただ、焼き直すたびに濃くなるという挙動には、何か理由があるはずです。

どこまで揃えば「これでいい」のか

最後に、いちばん答えにくい話を書きます。

妥協のラインです。

正直に言うと、難しいです。

理由は単純で、こちらが妥協しても、クライアントが妥協しなかったら意味がないからです。

だから「ここまで揃えばOK」という固定の基準を、自分の側だけで持つことができません。

見積もりと同じ構造だと思っています。品質の落としどころも、相手と一緒に決めるものになっています。

まとめ

キャラが変わってしまう問題そのものについてはこの記事に書きました。